ウル4ガイル+スト6本田ブログ てつのいた

主にウル4のガイルとスト6の本田について書いていきます ウル4ガイルの方がメインです

【ウル4】手癖と向き合う【スト5】

知識と感覚

 格ゲーをやっていると「知識勢」や「感覚勢」といった言葉を聞いたことがあるかもしれません。(恐らく)両者に厳密な定義などはありませんが、どれくらい「意識して」考えているかの違いから来るものだと思っています。

 ゲームに限らず世の中の物事は効率よくこなそうとすると大体何かしらの創意工夫をすることになります。その時の工夫を、データに基づいて工夫するのが知識勢、過去の経験の、なんとなく良かったか悪かったかを感じて工夫するのが感覚勢みたいな感じでいいかなと思います。

 まあ、これは本題ではないのですが。でも、ちょっとだけ関係はあります。
 知識勢にしろ感覚勢にしろ、同じような場面では同じような行動をやりがちです。これがいわゆる「手癖」です。この手癖を修正しやすいのは知識勢なんじゃないかなあと筆者は思っているのです。

手癖いろいろ

 とりあえずパッと思い浮かぶ手癖のいろいろを挙げてみましょう。

・相手の飛びをガードした→遅らせしゃがみグラップ
 多分ウル4勢の誰しもが持っている手癖だと思います。スト5で言う原人癖というヤツですね。ただ、これ自体は経験的に身につけるというよりは、wikiや既存プレイヤーから聞いて習得した(意図的に手癖にした)人がほとんどじゃないでしょうか。

・相手のセービングLV1をガードした→最速技(3F技)擦り
 これも持っている人は多いと思います。相手が前ステしたかバクステしたかを確認して押せる人ならそれは手癖というより普通の安全択ですが、自分の場合はとりあえずガードしたら擦っとけ、ってなってます。バクステならソニック撃つとかがより良いのに…。

・中距離で(そのキャラにとって)優秀な牽制技を振りがち
 フェイロンなら屈大P、ガイルなら遠大Pや屈中Kなど、基本的な牽制技を「とりあえず」振っておけ、ってなることも多いと思います。

 まあ、こんな感じで。
 もし、相手が上記行動を(ほぼ)100%取るのであれば、それの対処を知ってさえいれば容易にダメージを取ったり有利な状況を作れます。これが、「手癖をつく」ということです。逆に相手に自分の手癖を悟られていれば、無意識のうちにどんどん不利な状況へ追いやられることも分かると思います。

 これを直さないまま続けていくと、なぜか分からないけど飛びを通される、セビを通される、前ステを通される…といった感じで負けることになるでしょう。

手癖を減らすために

 なら手癖を直したい、減らしたい…となりますね。でも手癖というのは基本的に無意識です。格ゲーはとっさの判断速度が求められるゲームです。その判断速度をなるべく速めるために手癖として身につけているとも言えます。考える時間を使わずに取れる(それなりに)適切な行動が手癖として現れているわけです。

 そのために、手癖を手癖と自覚するまでが大変です。2,3試合のリプレイを見直す程度では、中々気付けないことが多いと思います。10~20試合くらい見直してはじめて、「ここでいつも弾撃ってるな」とか、「ここでいつもセビ溜めてるな」などが見えてくると思います。

 さらにはその手癖が、良いほうに働きがちか、そうでないかも見えてくるとなお良いです。自分の手癖が相手のチャンスを作ってしまっていることも多いですので。

 

 とりあえずリプレイを見直して手癖を発見できたとしましょう。そうしたら次のステップです。何試合かを、(俺はこの手癖を減らすぞ!)と強く意識しながら行ってみましょう。恐らくかなりやり辛く、本来の動きが出来ていないような印象を受けることと思います。それは仕方ないです。自由なプレイではなくなってるわけですから。

 しかし、それを続けていくと段々、相手が手癖を狙って取った行動に対しての行動が取れるようになってくるはずです。それを続けていくと、始めあった手癖が新たな手癖となって身についていきます(で、その手癖は結局良いのか悪いのかもう一回確認!)。

 このサイクルを続けて、よりよい手癖を身につけて行くと、「適切な行動」の精度が上がってくるわけです。

 この時、知識勢だと手癖の矯正は比較的しやすいのだろうと思っています。感覚勢であればあるほど、強い無意識上の行動となりやすいでしょう。

手癖が出る「状況」を知る

 さらに、実戦の中で、「あ、いま手癖が出がちなシーンだな」と気付けるようになれたら一番良いです。自分の手癖を理解し、その裏目となる行動も理解、さらにそれに対する行動も理解できていると、動きの幅が広がっていきます。

 基本はこれだけどこういう行動もあり。さらにこういうのもあり……となっていくわけです。

 

おわりに

 さて、そもそもこんな記事を書いたのはなぜかという話ですが、最近自分のガイルに悪い傾向の手癖がいくつかあるなあと感じた次第だからです。中距離牽制後の後ろ歩きソニック、大Pグラ潰し後のセビ溜め、近付いて技刻んだらバンストでとりあえず締めておく、あたりがそうです。バンストがしゃがみに当たりにくいキャラにもやってるあたり末期ですね。

 手癖を矯正する方法をとりあえず文章化しておきたいなあと思い、ついででこの記事を書いた、というわけでした。